なのはな園では、これまでの講演録や、ヴァルドルフの森会報誌『なのはなだより』の教師の言葉と共に、季節ごとの写真を一冊にまとめた書籍等をご用意しております。
これらの書籍は、なのはな園で行われる催事(園説明会、体験会、1dayshopなたね等)や未就園児クラスにて直接お求めいただける他に、お取扱い店がございます。
必要な時に出会う一冊となりますように。
A5版 96ページ 2,000円 (税込)
東京都三鷹市の一軒家で巡る春夏秋冬。そこに流れる、子どものための子どもの時間。なのはな園の子どもたちが見ている景色、そして子どもたちを見つめる教師の言葉が一冊の本になりました。
・遊びの本質
子どもたちは、なのはな園の遊びの中でさまざまなものを作り出します。
「自分で作ること」は楽しいものです。誰かに楽しませてもらう、何かで楽しませてもらうのではなく、自分の力で楽しさを得る経験をする。
これが遊ぶことの本質です。これからの長い人生を生きていく子どもたちは、この体験によって「つまらない」時を「楽しい」時に変えていく力を身につけます。少なくとも、楽しさは誰かに与えてもらうのではなく、自分で作り出すのだと思えることでしょう。
A5版 1,000円 (税込)
シュタイナー教育では、眠ることは単に体を休めるということ以上に大きな意味を持っていると考えています。子どものみならず、私たち大人のためにも是非眠りについて考えてみませんか?
ルドルフ・シュタイナーは眠りについて多くのことを語っています。特に眠りは死の体験であると言っています。毎日、私たちは眠ることで死を体験しているのだ、と。たしかに、眠っている間、私たちは意識を失っています。ぐっすり眠っている間は、目覚まし時計が鳴っていることにも気付かないほど、意識は失われています。ではそこにあるのはというと、肉体です。この肉体の生命を維持している心臓の動きや、食べたものを消化している力、血液の循環など、生命プロセスは眠っている間もこの肉体の中で行われています。
(中略)
悩み事があっても、眠った途端に忘れてしまいます。けれども、悩み事が大きくて眠れなくなる、ということはよくあります。悩み事の方が勝ったら、私たちは眠れなくなります。眠れないときは頭の中でいろんなことを考えていますね。思考が動いていると、私たちは眠れなくなるんです。つまり、死ぬことと、この眠るといことの何が違うかといったら、この肉体を司っている生命プロセスがあるかないか、ただこれだけなんです。私たちは、毎晩小さな死の体験をして、毎朝再びここに戻ってくるのです。
A5版 1,000円 (税込)
幼い子どもの日常に、メディアの存在は切っても切れないものになっています。私たち大人がメディアとどう付き合っていくか、子どもを健やかに育むという視点から一緒に考えてみませんか?
私たちは、感覚を通してこの世界と出会っています。「これは竹でできたものなんだよ」「これは布だよね」どんな匂いがする?どんな味がする?どんな音が聞こえる?どんな感触がする?私たちは大人になっていろいろなことを判断します。
その判断の基になるのは、自分の経験です。自分の身体に感覚として入っていること全てを基にして、いろいろなことを判断しています。だからこそ、乳幼児期に、本物をいかに体験しておくかということが大切なのです。小さい時から何度もディズニーランドのお城を見ていたら、大きくなってドイツに行き、本物のお城を見たときに、「なんだ、ディズニーランドのシンデレラ城の方が綺麗だよね」と言うんじゃないかな、と思います。実際にヨーロッパにある本物のお城は、あんなにカラフルで小ぎれいではありません。雨に濡れて、風に吹かれて、くすんだような色をしています。何百年と言う歴史の中にあるのが、お城なんです。これが昔話の中に出てくるお城の本質です。
(中略)
子どもたちがやがて自分で判断する大人になるために、体を通していっぱい本物を体験しておいてほしいと思います。
A5版 1,000円 (税込)
「褒める」「認める」「叱る」子どもに伝えたいことは沢山あります。そのために、親自身が感じ、考え、意識していくことはどんなことなのでしょう。無意識のうちに、子育てがいつもより少し丁寧になるおすすめの一冊です。
「ありがとう」という言葉は、本当に幼いときからたくさんかけてほしい言葉だと思います。認めてあげるための、とても大事な言葉のひとつです。「ありがとう」という言葉を大人が使わないで、子どもに「ありがとうを言いなさい」と求めることはできません。たくさん「ありがとう」という言葉を聞いて育ったら、その分、その子は「ありがとう」という言葉を携えて大きくなっていきます。だから「ありがとう」を言える子どもに育ってほしいと思うならば、お母さん、お父さんがどんなときにでも「ありがとう」と言ってください。
夫婦の間でも「ありがとう」と言い合えるといいと思います。大人が「ありがとう」を言っているところを子どもに客観的に見せることつまり、自分に対してだけじゃなく、お父さんがお母さんに「ありがとう」、お母さんがお父さんに「ありがとう」と言うところを子どもに見せてあげてください。
「ありがとう」という言葉が作り出すあたたかさが、子どもにも感じられるのではないでしょうか。
A5版 1,000円(税込)
第一子、真ん中、末っ子、ひとりっ子……あなたは、お子さんは、何人兄弟の何番目ですか?生まれる順番から見えてくる子どもの姿、家族のあり方。毎日の子育てへのヒントを見つけてください。
人は「自分がこの世でするべきこと」を携えて、自分の意思で生まれてきます。それを私たちは「使命」と言います。
それがどういう使命なのかは、それぞれの人生を歩みながら見つけていくのです。その使命は、ほとんどの人にとって、世の人に知られるような大きなものではありません。どちらかというと毎日の生活の中でコツコツとやっていることではないかと思います。
お母さんになることがその人の使命かもしれません。「あー、あの人はいつまでも仕事ができていいな。私はずっと専業主婦のお母さんで終わっちゃうんだわ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、家庭を作るということがその人の大事な使命なのかもしれないのです。
誰もが自分の果たすべき使命を持って生まれてきます。そして、その使命を果たすために必要なものを、兄弟のどの位置関係に生まれるかということで身につけることもあるのです。私は「生まれる順番」とは、子どもにとって、自分の使命を果たすために必要な要素のひとつだと考えています。
A5版 1,000円(税込)
今だからこそ考えたい、人と人との関わり。子育て中のお母さんだけでなく、現代社会に生きる大人に読んでいただきたい一冊です。
子どもの遊びなどはまさしくそうです。
例えば、子どもたちが赤ちゃん人形をそれぞれ抱っこして遊んでいました。その時、1人の子が遊び紐(毛糸で編んだ紐)を持ってきて「先生、赤ちゃんをおんぶしたい」と言いました。
普通の1本のシンプルな遊び紐も、シンプルであればあるほど子どもの遊びは豊かになるんです。(実際に子どもたちがおんぶしているようにやって見せながら)
で、こうやっておんぶするんですね。1人がおんぶすると「私もおんぶしたい」と言ってきて、3歳児の場合、だいたい皆が同じようにします。
つまり子どもの遊びの面白さというのは、誰か1人がちょっと違うことをするとそれを面白いと感じて「私もしたい」と、同じようにして広がっていきます。だから子どもたちは、友だちと一緒に遊びながら友だちのすることを取り入れて、どんどん豊かになっていくんです。
(中略)
子どもの発想は素晴らしく、それをお互いに模倣して吸収していく力もすごいものです。
まさに子どもの遊びの世界というのは「違う」から面白いと思えることと、面白いから「真似したい」と思うことの両方があって、豊かに広がっていくんです。
「違っている」という要素がいかに豊かなものを生み出していくのかがよくわかります。
A5版 1,000円(税込)
シュタイナーが提唱する「4つの気質」について、なのはな園での実践をもとに具体的にわかりやすく解説しています。
親子であっても気質の違いから、子どもの思いを理解できず「なんて大変なんだろう」と思ってしまうことがたくさんあります。
でも、親が自分の気質を知り、子どもの気質に目を向けることで「どうしてうまくいかなかったのか」ということがわかってきます。これは子育てをする上で、大きな助けになるのではないかと思います。
(中略)
私たちは自分の気質から無意識に行動してしまうものです。クヨクヨしている子に「大丈夫!」と言ってしまうのも、元気いっぱい遊んでいる子に「危ない!」と言ってしまうのも…
でもそこで「私には粘液は少ないかも」と気づき、「もう少し粘液を強くするといいかもしれない」と思えたら、そこから自己教育が始まるのです。
私たちの中には4つの気質がそれぞれあるのだということを理解し、それを意識して取り出してみる。自分の中にある、かくれている気質を取り出して子どもに対応してみることが、大人の課題だと思います。
A5版 1,000円(税込)
かけがえのない乳・幼児期の子どもたちがもつ力とは?そしてその力を生かすために、大人が出来ることとは?大切な方の妊娠期にも贈りたい一冊です。
子どもがひとつひとつ大きくなっていくというのは、世界への扉がひとつひとつ開いていくことだと私は思っています。
赤ちゃんの時からそうなんです。世界に向かって扉がひとつ、ひとつ開いていきます。だから大きくなるというのはすごく楽しいんです。その世界を広げてあげるためのお手伝いを、私たちはしているんだと思います。
その扉は、赤ちゃんの場合は本当はちっちゃな扉から始まります。その扉がだんだんだんだん大きな扉になっていきます。
ところが、突然「大きな扉を開けてごらん」と言われると赤ちゃんは困ります。赤ちゃんが開けられるのはまだ小さい扉なんです。
その子に応じた扉を順番に開けていってあげることが大事です。
B5版 700円(税込)
学校に通う子どもたちと、そばでささえる大人たち。学童期の子どもの本質を理解し、大人としてのあり方を考えさせられる一冊です。
子どもはみんな将来自分がなるべき姿に必要な要素を持っています。学童期、この小学生時代のどこかでそれが顕著に表れてきます。その時に、決して偏りをなくしてあげようなんて思わないでください。それをあるがまま受けとめて、その子の将来に結び付けてあげられるように、どうすれば邪魔をせずに伸ばしてあげられるかな、と思ってください。伸ばすといっても、たとえば何にでも興味を持つけど飽きっぽい子に、ますます注意散漫になるような事をわざわざ与えるということではありません。矯正しようとして、あれこれ説明したり説得したり、頭に働きかけるようなことはしない、ということです。そして、興味を示すことに対して寛大でいること。
(中略)
たくさんの体験の中から彼らにとって深く長く付き合えるものとの出会いを応援したいですね。
B6版 300円(税込)
シュタイナー学校教師、オイリュトミー療法士として、長年子どもたちと関わってきたウルリケ・ペッター氏による「シュタイナー子育てフェスタ2013」(一般社団法人日本シュタイナー幼児教育協会主催)の一環として企画された、約1時間の講演録です。
「健康」をキーワードに、乳幼児期の保育/教育にとって大切なことを、忙しい生活の中で子育てに取り組んでいるお母さんやお父さん、保育の現場で子どもたちにかかわっている保護者に向けて簡潔に述べています。
[常時取扱店]
レインボーリーブス ( 全書籍 )
シュタイナー教育、自然素材の雑貨やおもちゃのお店
https://rainbowleaves.ocnk.net/
天花地星 ( 講演録のみ )
https://www.tenkachisei.jp
[学校内物販での取扱店]
シュタイナー学園 ( 全書籍 )
横浜シュタイナー学園・星の金貨 ( 全書籍 )
京田辺シュタイナー学校・親鳥 ( 一部講演録 )