今年はコロナウイルスに加えてインフルエンザも大流行しています。お健やかにお過ごしですか?
寒くなると、親は子どもにジャケットを着せたり、服を何枚も重ねて着せて、できるだけ暖かくしますね。子どもは外に出ると走り回ることが多いので、脱ぎ着で調節ができるようにしておくと良いです。
幼い子どもの場合、5歳くらいまでは、まだ自分で調整はできません。遊びに夢中になっていれば、汗をかいていても上着を脱ごうとしなかったり、寒くても着るのを嫌がったりします。ですから子どもに「着る?着ない?」「暑い?暑くない?」と聞くことは、あまり意味がありません。子どもの様子を見て、または気温に応じて親が判断してあげましょう。
寒くなると私たちは”暖かさ”を求めます。けれどもこの”暖かさ”というのは、物理的に暖かくしても、悩みがあったり、悲しいことがあったりすると心が冷えてしまって”暖かさ”を感じられません。身体的に暖かいことと同時に、心も“暖かさ“を感じる必要があるのです。
子どもにとって心の“暖かさ”とは、自分が“愛されている”と感じることから得られます。“愛される”とは何でも自分の要求が受け入れられるということではなく、大事な人の意識の中に、常に自分という存在を置いてもらえることです。
子どもが心の“暖かさ”を十分に感じられないと、もっと暖めてもらおうとします。それはスキンシップを求めることだけでなく、怒られてもいいから大事な人に自分を認めてもらおうとして、わざと怒らせることをしたりすることもあるのです。
短い時間でも、しっかりと子どもを抱きとめ、目を合わせて、スキンシップをしてあげましょう。
毎日の子育ては大変で、 一日を終えるだけで精一杯の日もたくさんあると思います。でも日常のわずかなひと時、親と子が心身共に繋がれる時間を持つことができれば、親も子も心の“暖かさ”を感じることができるのではないでしょうか。
文:松浦 園